青空な日々

ITエンジニア関連で興味あることをアウトプットして共有したいブログ

【本は生える物】執筆の技術を勉強する会 #1の感想【前編】

はじめに

2018年10月26日(金)に「エンジニアの登壇を応援する会」主催の、
『執筆の技術を勉強する会 #1』に一般参加してきました!

技術書典5の後ということで【執筆】をテーマにセッションする会でした。
お酒を飲みつつのセッションだったので非常に盛り上がり、メッチャ楽しめました!

今回はその感想をいろいろ書いていきたいと思いますー。
書き始めたらメッチャ長くなったので前後編に分割します。

今回は前編!

執筆の技術を勉強する会 #1については詳細はこちら。

techplay.jp

当日の様子

Twitterをまとめて頂いておりました!
ありがたい!

togetter.com

目次

なんか長いので適当に見たいとこだけ見ると良いかも…。

感想

自分のTwitter実況メモを見つつ、
そのときこう思ったなーと書いていきます。
なので発表資料とは順番などが多少食い違うかもしれません。

日本酒LT

「エンジニアの登壇を応援する会」主催の勉強会特有だと思いますが、
参加枠に「日本酒枠」というものがあります。

これは日本酒を持ちこめば無料で勉強会に参加できるという仕組みです。
3,000円払えばタダで10連回せる!みたいなアレです。

私は日本酒がよくわからないので感想は他の方に譲りますが、
誰ひとり被らずにいたのがすごいなぁと思いました。
"美味しい日本酒"というとなんとなく偏りそうですが、
「地元」やブランドで選ぶとそうでもないのかも知れません。

勉強会の最後にアンケートで日本酒人気投票をしていましたが、
なんと同率2位!
商品はTシャツだったようです。
(終了後はすぐ撤収であまり時間がなくて細かく確認できず…)

もっとx2さん 自分を甘やかして続ける技術ブログの始め方

一人目の登壇者はもっとx2さん。
「もっともっと」さんと読むようで。

Twitterはこちら。

twitter.com
資料はこちら。

speakerdeck.com

テーマは『ブログを続ける』

技術書典5、初参加で2冊合計176ページ!すごい!
これは普段のアウトプットがそれを支えた。とのこと。
そこで今回のセッションではブログを続けるがテーマ。


最初に意識低めのセッションですー(意訳)と仰っていたのが救いになりました。
やはり登壇する方は"強く"見えるので、
意識高めの事を言われると「うっ…(致命傷)」となります。

そこで冒頭に「意識低めのセッションですー」と言われるとホッとするので、
私としては聞く側のハードルが下がって素晴らしいなぁと思いました。

ブログを続けるのは難しい話とその原因はモチベ。

ブログを続けるのは難しいという話。
会場でもブログを書いたことがある人は?質問に多くの人が手を上げましたが、
「続けられている人は?」という質問ではガクッと下がりました。

モチベの問題で続けるのは難しい…。
ということはモチベさえあれば続く!
なぜモチベは続かないのか?

_人人人人人人人人人人人人人人_
> モチベが続かないのは真理 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

モチベの上げ方

というわけでモチベの上げ方の話へ。

やる気のない自分を受け入れる。
長い目でみればやる気はないことの方が多い。

そして、努力とか根性はダメ絶対!!!
自分に甘く。

モチベの低い時はとにかく手をつける。


このあたり、資料の棒人間が喜んだり寝転んだり可愛いなぁとか思ってましたw
(パロディウスというゲームに「あいつ」とか「こいつ」というキャラがいましてね…)

モチベについて、私もやる気を出し続ける工夫をしてきたけれど、
最近は限界がある事が分かったので楽しめる範囲でやるようにしています。
続かないのが一番もったいないので。

でも「とにかく手をつける」までもいかないことが多い。
じゃあどう工夫するか?が次の話。

とにかく手をつける。

その工夫として、ハードルを分解して手をつけやすくする。
「達成すること」よりも「手のつけやすさ」に着目。
例えば省略できる手順はないか?など。

これを聞いていて、これは仕事でもそうだよなぁと。
仕事が上手い人、要領よくこなせる人は『手を抜くのが上手い』人。
『手を抜く』と言うとサボってそうだけどそうではない。
重要じゃない箇所や問題がない範囲で楽をして、
大事な箇所やここぞ!というときに集中して質を高める、そんなやり方の事を指します。

特に知らない仕事は手が抜ける"勘どころ"がわからず全部をがんばりがち…。
その仕事の全容が分かってくると、手が抜けるようになってくると思います。

ブログのネタだし。

ネタ出しは普段からやろう。

セッションでは言及していませんでしたが、
毎日の仕事で発生した『悩んだ』『わからない』はネタになると思います。
これをSlackの自分DMとかに書いとくと幸せになれるかも。

なお私はDropbox Paperに書いてます。

使いやすいブログやメモのサービスを使ってますか?

もっとx2さんはesa.ioを使用している。
Markdownでメモしたものをそのままブログ投稿できるようにしているらしい。


これは興味深い。
資料を見るとWebhookとAPIらしい。ふむ。
人によって環境は変わりそうなので、情報交換すると良さそう。

ちなみに私はDropbox Paper + はてなブログ or Qiita。
はてなブログMarkdownはちょっと使いづらいかな…。

モチベは外部から得られる。

エゴサをして反応からモチベを得る。


これは承認欲求もあるだろうけど、
フィードバックを得たいという思いも強いと感じました。
実際に確認したわけではないですが、
ポジティブ/ネガティブでもフィードバックがあるのは嬉しいので…。

感想

発表内容やわかりやすい喋り方、
見やすい資料などお手本のようなセッションでした!
一発目、しかも日本酒LTの後でこれはスゴイなぁ…と感心。


長村ひろさん おいでよ しっぴつの沼

二人目は長村ひろさん。

Twitter

twitter.com

資料が上がっていたので追加編集。
speakerdeck.com

タイトル『おいでよ しっぴつの沼』と自己紹介

タイトルがギリギリ過ぎるw
というかギリセウトかな…w
そして見出しが『しっぴつの沼へ潜ろう』w

ひろさんは食品衛生責任者の資格を持っていたり、
技術書典5でスマートスピーカー関係の本を出された方。

ダメな方の締切駆動執筆と執筆の理由。

"ダメな方"とは印刷所で割増を取られる締め切りに間に合わせることw

本を読むことが好き、書くことが大好きでどちらも楽しい。
だから執筆は楽しいと。


そこから『しっぴつの沼へ潜ろう』にいく感じが深いなぁw
なにか非常に闇を感じるのだが、御本人はとても楽しそうなんだよね…w
沼はどこもそうなんだろうけど…w

アウトプットの選択肢としての執筆

執筆とは文章をかくことである、と。
皆さんは文章を書いたことはありますか?という問いかけ。
ほぼ全員あるよね、"文章"なら。

そこで辞書を引いてみる。
文章を書くことは、感情・思想を表現すること。

今までの経験で感情や思想を表したことはあるよね?
あとはそれを原稿にぶつけて書くだけ。


確かに"文章"は書いたことがあります。
例えば作文とか読書感想文も文章ですし、
Max140文字とはいえTwitterも文章になりますよね。

技術書というと技術や知識が書かれた本という感じがしますが、
根底には執筆者の想い(感情・思想)があるんだ…と実感。

そしてそれを原稿にぶつけることが執筆なのだと。

感情や思想をまずは外に出してからスタイルを良くしていく

言い回し、伝わるようにする技術はあとで。
まずは外に出す。
外に出したらスタイルをよくしていく。
受け手を読み手を意識したスタイル。

例としてAWSを説明してみる。
対象が"ITエンジニア用語がわかるの人"の場合と、
"ITエンジニア用語がわからない人"向けに分けて考えてみる。
Amazonしらないんじゃね?っていう観点も大事。


このAWSを説明する例は秀逸だと思いました。
自分が"ITエンジニア用語がわからない人"向けに書くとたぶん長くなるよなぁ、
Wikipediaの序文のような感じかなーとか。
でも分かる人向けなら、AWSのリンク(https://aws.amazon.com/jp/)渡して終わりにするよなぁとか。

相手を想像するのは本当に大事。
別件だけどあるpodcastで同じく技術書典に出られた、
壁サーの方(『あ』の方々)も同じようなことを仰っていました。

しっぴつの沼への潜り方

最初に潜ったのは小5w
そこから沼の数々が披露されていくw
ちょっとメモが曖昧ですが、
ロードスやカレカノにハマるw
PC98、MSX!でのDTPなど

その結果がこの10ヶ月での大小7冊ほど執筆!


ロードスやカレカノ!分かりみが深い!
私よりちょっと年上だと思うチョイスw
1998年あたりに中学~高校だったのかな。
今も良い時代ですが、あのときも良い時代でしたねぇ…。

DTPはDesktop publishing(コンピュータ上での編集的な作業)でいいのかな?
PC98はともかく、MSXでそんなことできるのか…。
MSXはBASICが書けてゲームができるイメージしかなかったなぁ。

時間オーバーとまとめ

と、ここで時間を知らせる鐘の音!w
喋りが早くなるひろさんw

キッツイけど楽しい、楽しいけどキッツイ。
次はコミケや文フリで小説の沼には色と思っている。
モンエナ地獄を期待されているw
あなたの沼はどこから?w
楽しんで書いて行こう。

登壇してるけどコミ障。
0から1に行動した結果。
書く人の仲間が見つかるコミュニティあるよ。
ひとりじゃない!
書くのは楽しい!


不思議とネガティブさは感じない、『沼』という言葉のひびきw
これもひろさんの人柄や話し方なのかも。

感想

ひろさんの喋りがものすごく聞きやすいテンポで、
メチャメチャ分かりやすかったです。
ものすごく入り込んで聞いていたので、
鐘の音に「え!?もうそんなに経ったの?」と驚いたくらい。

こんな発表をしてみたいと思わせる内容でした!

かめねこさん アウトプットをほとんどしないペンギンが本を書いた話

3人目はかめねこさん。
FreeNASの本を書いた人。
私としてはインフラ勉強会でよくみる人です。

Twitter
twitter.com

資料
speakerdeck.com

自己紹介で沼3タテw

なんだ逸般の人かw

そしてpodcast!
すごいなーITエンジニア系のpodcast開始ラッシュ。

たぶんコレのことだと思われる。

anchor.fm

テーマは本を書くことの敷居について

アウトプットは実は簡単。敷居は低い。
技術書の執筆は簡単。
7冊+αの人もいるぞ。ただしモンエナ。

では敷居とは?

技術書だと知識に対するプレッシャーとか、
本の作り方とか、
技術に対する「すごいもの」感。
いやー自分には無理…。みたいな。


"強い人"とか"できる人"はある"敷居"を超えられた人なんだというイメージ、あります。ありますよね?
自分はこの敷居を超えられないからダメなんだ、それが分かっててもできない…みたいな。

そして技術に対するプレッシャー

マサカリ怖い的な。
そんな情報もうみんな知ってるよとか。
でも体系的にまとまっていれば価値はあるんだよ、と。
(実はFreeNAS本はサーバーたてるとこまでしか書いてない)

いまの強い人にも最初の一歩がある。
いま出しても未来の強い人の第一歩なんだよ、と。
だから、あなたの第一歩を書きましょう。


確かにググって出てくる情報は断片的なものが多いので、
体系的にまとまっているとありがたいと思います。
それがいわゆる技術書や入門書なんだなぁと。

「いま出しても未来の強い人の第一歩」。
アウトプットしようとしている人にとっては救われる一言。

技術書の生やし方

ここで聴衆に質問。
技術書の生やし方を知っている人?

あんまり手が上がらない。

技術書の書き方という本もあるよ!
親方さんの本だよ!
技術書典のpodcastもやられてるよ!
みんな本を生やすことができるぞ!

技術書は生えるものw
この時点では「w」くらいでしたがこのあと別の人も含めて連呼されるので、
最終的に「wwwwwwww」くらいまで草が生えましたw
たぶんこの日一番面白かった話だと思いますw

そして親方さんの技術書の書き方本、税金の話もあるのか!とびっくり。
親方さんの本は多分これ。

booth.pm

技術書を書く人はマストバイですね、これ。

技術書はスゴイものじゃないと売れない?

自分が書いた本なんて誰が買ってくれるの?
買ってくれなかったらどうしよう…。

実際かめねこさんも技術書典5では、
売れなかったたらどうしよう…。
1、2冊しか売れなかったら…。
と思っていたそうで。

でも、今回は120冊売れた!

FreeNASは日本語の情報が少ない、入門書が欲しかった。
宣伝は重要!


120冊スゴイ!と思ったけど、
別の人で全然売れなかった人も知っているので、違いを知りたいなぁと思いました。

ここまでにも書いた事も含みますが、セッションで聞いたことをまとめると以下が重要っぽい。

  • 体系的にまとまっている(情報がバラバラになっていない)
  • 入門書
  • 日本語の情報が少ない技術
  • 宣伝(これは別の登壇者も仰っていました)

このあたりが違いなのかなぁと。
たしかに全然売れなかった人とは技術書典5のあとで知り合いになったので、
興味ある分野の本だったのに私には宣伝が届いていなかったのかなぁと思ったり。

ここからは雑談!

ここからは雑談と宣言するセッションw
かめねこさん、何度かセッション中にTwitter見ててもいいよ!って言ってたしスゴイなw

本は簡単に生えるw
GitHubとCircle/CIすごい。
Re:VIEWすげー。
これあると環境構築は言い訳できない(環境がないから書けないとは言わせない)
この環境でやれば出てきたPDFを印刷所に出すだけでOK。

これやったら勝手に本生えました!

今日のまとめ。

本は簡単に生えます!
みんな書くべき。
私に需要がある。


ひろさんもそうだけど、書く人はみんな読みたがっているなぁ。あったけぇ。
これから書きたい人はだいぶ安心できそうな気がします。
この時点で「今日参加した人は技術書を書く人が増えそうだなぁ」という謎の実感がありましたw

質疑応答

かめねこさん、セッション前にGoogleスライドQ&Aで質問を募集していました。
斬新な方法!とびっくりしたけど一般的なのかしら。

質問は以下で募集していたのでペタリ。
http://goo.gl/slides/ahrvt5

私も参加しているインフラ勉強会の話があったのでそこだけ書いておきます。

Q:インフラ勉強会ってどこから入ればいいの?
A:インフラ勉強会はここから。

wp.infra-workshop.tech

Q:インフラ勉強会での仲間の作り方は?
A:セッションしようぜ!
知っていることを発表する。
1周年記念のイベントもあるよ。

感想

ひとり前のひろさんがゆるいテンポで引き込まれるタイプなら、
こちらはアクセル全開で引っ張られていく感じw
個人的に『本は生えるもの』がツボだったのでメチャメチャ楽しかったです。
(でもこれその場にいないと伝わらないタイプの面白さかも…w)

アクセル全開とはいえ早口で聞きづらいとかもなく、
資料も良い意味で王道で見やすいものでした。スゴイ。

ちなみに自分の本を見本誌として持ち込んでいたり、
親方さんの本も持ち込んでいてやはり宣伝もうまいなと感心。
さすが。

前編はここまで

というわけで前編はここまで。
ヤバイ、Twitterで実況していたメモをコピペしたのもあって7,000文字超えてる…。
3部作の方が良かったかも疑惑。
まぁいいか。

後編も今日中にあげます!