青空な日々

ITエンジニア関連で興味あることをアウトプットして共有したいブログ

#devlove チームビルディングへの招待の感想

はじめに

2019年9月26日(木)にDevoLOVEのイベント、
「チームビルディングへの招待」に参加してきました。
本記事はその感想ブログですー。

devlove.doorkeeper.jp


当日の様子はこちら。

#devlove - Twitter Search


目次


価値観ババ抜きから始めるチームビルディング 新井 剛さん

スライド


スライドがあったのでいくつか印象的だったことだけを書いていきたいと思います。
(このあとのセッションも同様)

タックマンモデルをチームビルディングによって早めに統一期や機能期に持っていくという話。
タックマンモデルは「形成期」「混乱期」「統一期」「機能期」と進んでいきますが、
チームビルディングによってこれを早めに「統一期」「機能期」に進めていくということ。

チームビルディングがなぜ重要なのか?という話を論理的に説明しています。
いままで自分は説明できていなかったと思うので、これは自分も使わせていいただきます。

チームの関係についても明確な定義がありました。
「成果を求める関係」ではなく、「お互いに尊重する関係」が大事。
成果を求めると成果が出ないと険悪になりますが、
お互いに尊重すると成果が目的ではないので険悪になりづらいということです。

後にも出てきますが、知らない人よりも信頼関係がある人の方がやはり成果は出やすいですよね。

そして期待マネージメントに使える三種の神器+1。
カイゼン・ジャーニーにも出てきたプラクティス。
実はどれもやったことないのでいつかやってみたい。


もう一つ気になったのは、行動へのエネルギーとなる3つ。
強みや興味関心はよくある話として、価値観はあまり意識していなかった。
私が行動へのエネルギーとしての価値観と聞いてイメージしたのは「正義感」。
そういう意味で確かに価値観は強いエネルギーと言えますね。

  • 強み
  • 興味関心
  • 価値観


というところで、社内での価値観ババ抜きの話へ。
すでにアジャイルが広まった社内でも、
価値観ババ抜きをしたいチームは3ヶ月ほどいなかったそう。
最初は社内に宣伝しまくったそうです。
(ただし強制ではなくチームで合意形成した場合のみ実施していたそう)

新井さんがこのとき大事だと思ったのはサーバントリーダーシップだと言っていました。
チームとの関係ができていたというのも重要そう。

最後によかったと思うまとめ。
チームワークとは。

  • 少数の原則を長期的に実践
  • 途方もない自制心と根気と勇気
  • 人間が不完全であることを認める

つい短期的な結果を求めがちだけど、
観察や傾聴しつつそのときに合った行動をとる必要が長期的にあるということ。

書かれている通り「途方もない自制心と根気と勇気」が必要なんだけど、
「千里の道も一歩からということ」なんでしょうね。

一過性チームで必要なこと 〜devlovexのチームをふりかえる〜 塩原 弘洋さん

資料は公表されていなかったと思う。
たぶん…。
なのでメモをそのまま公開しておきます。
(いつもの雑なやつ)

今日、持ち帰ってほしいこと。
 チームの形態は継続型と一過性
 一過性はそれぞれ大事なポイントがある
  専門性、好奇心など

DevLOVEXの運営チームの話

実は崩壊していた
 運営会議に2割しか参加しない

好奇心旺盛なKさんが参加しタスクを倒していく
 それに引っ張られてみんな動き始めた
 好奇心、リーダーの謙虚な姿勢

変わったのはチームの運用形態
 普段のチーム運用でやっていた
 それは継続型
 Xのチームは一過性だった

メンバー
 専門性 好奇心(ポジティブ)

リーダー
 好奇心
  専門家の言っていることに興味を持てること
  自分にはこのあたりが少ないかも
 謙虚

チームに必要なこと
 メンバー同士の専門性と経験をシェア
  お互いを理解する
 同じ釜の飯を食べる
 ビジョンと明確な目標を腹落ちする

情報の見える化
 各種Webサービス(trelloとか)
 Slackで夕会実施
  共有によかった

一過性PJTではカリスマ性やマネジメント力はいらないかも

チームビルドで大事なもの
 焚き火とカレー
 インセプションデッキ
 価値観ババ抜き
 自分についての振り返り発表



チームビルディングには背景共有が大事だと思っていますが、
そのきっかけとしてイベント(焚き火)や食事(カレー)は大事ですね。

資料ではキャンプをしていましたが、さすがにキャンプはハードルが高いので(思い込みかもですがw)
今はリモートの人が多い会社なので、価値観ババ抜きは難しそうですが、
背景共有はしていきたいところ。

世界の終わりと再生のチームビルディング 寳田雅文さん

スライド。

www.slideshare.net


集団化を成せない状況をやめるということ。
コミュニティやチームビルディングをしようとすると、
つい集団に対して働きかけがちです。
しかし、集まった人達を繫ぎとめる"何か"がないと離散してしまいます。

なので個人に対して厚く働きかけることを話されていました。

これは二人目を作っていくことに近いものですね。
あとで別の方も触れていましたが、裸の男の動画を思い出しました。

尊重するという文脈で、相手の安全を尊重する話がありました。
その中で「対立関係はコンフォートゾーンに陥りやすい」とのこと。

これはTwitterでも話題に上がる、「正義」に取り憑かれた人だと感じました。
自分が正しいと思うとそこから抜け出せなくなるアレです。
対立した時、「自分は正しい」「相手が間違っている」と思うともう後には引けないのは容易に想像できます。

この感想を書いていて、「職業は武装解除」という本を思い出しました。
スケールの違いはあれど和解する難しさを考えると、コンフォートゾーンというのもうなづけます。

行動を尊重する話で依存しないという話がありますが、
チーム(や組織)のことを考えているとチームに依存したような気がしてまうので、
ちゃんとそれ以外のコミュニティに所属するのは大事ですね。

コミュニティを自分で作れたら意図的に依存度を下げられるので理想的かも。
一度はそういう経験も積んでみたいです。

島耕作に学ぶ、ひとたらしチームビルディング 蜂須賀 大貴さん

スライド。

www.slideshare.net


ずっとネタですwと言っていましたが、めっちゃ良い内容でした!

マザーテレサの有名な「 思考に気をつけなさい」の話から、
「ひとたらし」になれればチームビルディングがうまくいくのではないか?という話へ。

そこに登場するのが秀吉(島耕作ではなくw)

ではどうやったら「ひとたらし」になれるか?
そこでパタンランゲージの話が出てくる。

言葉としてパタンランゲージは知っていたけど、
こう使うのかと実感できてよかった。

確かにこれなら真似したい人の行動や考え方を取り込めそう。

パタンランゲージでいいなぁと思ったのは「感謝」の部分。
周りに興味がないと感謝しようがないのですが、
自分は周りに興味がなくなってしまうこととあるので気をつけたい。

あとスライドに好きな漫画の言葉を並べておくのはすごく良いと思いました。
自分もやりたい。

チーム作りのMOTTAINAI 渡部 啓太さん

スライド。

ボランテイア活動のスムーズさは確かにと納得する話でした。

目的や意味が共通化されているから、というのは特に慣れている人はそうなります。
チーム活動や組織活動に慣れている人たちだと、
即席でチームを作っても大きな成果を出せる可能性が高いでしょう。

自分もそうなりたいですね。

チームが同じ方向を向けば最強という話は確かにそうなんですが、
「違う方向なのは多様性である」と学んだことがあります。

統一されているとある影響に全員弱くなりますが、多様性があれば全滅することはありません。
また違う角度から新しいアイディアが出せるかもしれません。

個人的にはそちらの考えが好きなので、
ハードルは高いと思いますが、そちらの考えで頑張ってみたいと思います。

最後のワークショップは非常に楽しかったです。
価値観ババ抜きではなく、ムービングモチベーターズでしたが、
初めてあった人でも価値観を共有することで、
共感したり、新たな考え方に触れることで大きな刺激になりました。

自分が選ばなかった価値観でも、それが悩んだものであれば「自分も〜」なんて話になります。
なによりも相手が傾聴してくれることと価値観に共感することで、
初対面の人でもお互いに自然と笑顔になっていました。

短いワークショップでしたが、非常に良いワークショップだった!と思います。

ちなみに渡辺さんの「チームが知るべき37のこと」がBOOTHで販売されるようです。
在庫が入荷され次第買えるので欲しい人はチェックしておきましょう!

booth.pm


座談会での質疑応答の内容

好奇心低めでフットワークイマイチな人を高めていくにはどうしたらいいんですかね。まず誰かが楽しんでる姿を見せて巻き込んでいくことなんだろうか

裸踊りの動画を参考に二人目を作って巻き込んでいく。
理論としても経験としても。

社外の功績とかをメンバーに伝える
いいなぁと思ってもらう

難しいところは手をつけない

This is not my business 的な人たちが多い場合でも価値観ババ抜きは有効 なのでしょうか?この辺の事例とか聞きたいです

もともとビジネス向けではないので大事大丈夫。
むしろやるべき。

あまり喋らない人も笑顔になる
ただし押し付けはしない、チームで合意形成している場合のみやる

価値観ババ抜きで雨にも負けず的なことをおっしゃってましたが、社内イベントの企画で集客がうまくいかないとき、どうやってモチベーションを保ったのでしょうか?

最初から求めない。
3ヶ月は誰も来なかった
10人にひとりに響けばいいよ

DeveLoveXの運営チーム、K氏が参画されていなかったら、どうなっていたと思いますか?>塩原さん

みんな好奇心があったので時間の問題だった
ただタスクをばんばん倒していく姿に刺激されたのはあると思う

アジャイルでよく出る「自己組織化」とはチームビルディングではどのように形成をしていくのでしょう

結果論。
自己組織化しろ!と言って自己組織化するのは自己組織ではない。

スキルだと意識して行動していると自己組織化していくのでは。
チームビルディングはスキルなので

心理的オーナーシップ

合宿などチームビルディングを行なっていたのに、6週間前にチームが崩壊しかけた原因は何だろう?

28の法則。
いろいろやっていても、こうなることがある。

私も社内コミュニティ作りに取り組んでいるのですが似たような苦労を感じます。段々と組織を変えることなどに疲れを感じるのですが、自分が外に出る選択肢は浮かばないのでしょうか?

方法論として転職もあり

考えもするさ 人間だもの

価値観ババ抜きはリモートでできる?

一人だけならいけるかも?
誰かが変わりに手を動かしてあげるとか。
その場にカードを出さないといけないので難しい。

終わりに

現場の話、いろいろな考え、実際にワークしてみる経験ができてよかったです!
チームビルディングに銀の弾丸はないのと、
無意識にそれを求めていた自分にも気づきつつ、
今の自分は関係を作るのが大事なんだと思いました。

ぜひ現場でも意識してやっていこうと思います。

久しぶりに勉強会に出ましたが、やはり明確でなくても課題があるといいですね。
もっと動いて課題を出してまた参加したいと思います。

最後に宣伝です!
技術書典7の新刊が通販に出ているのでよければぜひ!
(あまりチームビルディングに関係ないですが…w)

物理はとらのあな
ec.toranoana.jp

電子はBOOTHにて!

fortegp05.booth.pm