はじめに
2019年02月05日(火)にEMFM Meetup #1に参加してきました!
再生数1万、2万回を祝っての公開収録の感想ですー。
詳細はこちら。
感想
会場諸注意からの公開収録。
ちなみに会場は六本木の森ビルにあるメルカリさんのオフィス。
実は2回目。
以前はミニ四駆のレース目的だったなw
(あのときはGREEさんだったかな)
諸注意はメルカリさんのEM、村田さんから。
重大発表がある!とのことですが、何だろう?
公開収録
いつものあの曲で始まる公開収録w
いろいろメモしようかと思ったけど、
あとで公開されることに気づいたので気になった事だけ書きます。
詳細はPodcastとして配信されたときに聞いてください。
マイクロサービスの利点。
メルカリではコードベースの肥大化が事業拡大の障害となっていた。
その障害とは新しい人が入ってきてもソースベースが巨大すぎて、
すぐオンボードできない。
そこから、責任範囲を小さくするためにマイクロサービス化した。
なるほど。
プログラムの原理原則として小さくシンプルな方が良いというけど、
そういう事なんだろうなぁ。
開発チームとしても7人超えたあたりから辛くなるというし、
マイクロサービス化するタイミング。
メルカリさんのエンジニア総数はいま400人。
どれくらいの人数でマイクロサービス化したのか?という広木さんの質問。
対してケースバイケースではあるが、
いま2〜3人で新しいサービスを作れと言われたらマイクロサービスでやる、という回答。
例えるならばAWSが出てきたのにクラウドじゃなくてオンプレでやるようなもの。
それは良い悪いではなくて、学んだ方が(体験した方が)良いのでは?という話。
自社でやれるやれないはともかく、学び続ける必要がある。
じゃないといざ必要になった時に「いや…やった事ないんで無理っす」ということになってしまう。
エンジニアとして常に適切な回答を提示して実現させたいなぁ。
一気にマイクロサービスした?
順次やっていった。
会社の価値観としてGo Boldに乗っ取って、
一番難しいところからやった。
すごい。
特に難しさの評価はしてないけど、
現場で思う難しさや、ビジネス的に変更が入りまくっている機能を対象にした。
難しいところからやれば周りに説得させやすいだろう的な。
インドの方を大量に採用された背景。
一昨年からもう始まっていた。
理由として、海外の方が優秀なエンジニアの数が多い。
もうひとつはダイバーシティなチームでもちゃんとやっていけるか?という話。
いろんな価値観を持っているチームの方が、思いがけない良いものが生まれるのでは無いか?
トップダウンではなく、エンジニアから良いものが生まれてくる組織にしたい。
勝手によくなっていく世界観を作りたい。
海外で働いた時の経験がキッカケだったそうで。
たしかに日本では生まれない価値観な気がする。
日本人(の経営者?)は国外の労働者をすぐ手足として下に置きたがるイメージ。
そこから共に学ぼうとか刺激を受けようという感じは受けない。
日本はマイクロマネジメントが流行っていた社会だから仕方ないんだろうけども。
「これができたらすげぇな」ということを仕事でやる
何かうっ…と躊躇してしまうような事をやりたいとき、
やるためにはどうすれば良いのか?という思考に変える。
もちろん、夜も眠れなくなる辛さはある。
それでもやった。
(これはコードフリーズしてマイクロサービス化を推し進めることに対してだったはず)
常にチャレンジし続けること。大事。
よくキラキラした結果だけ目に飛び込んでくるけど、嘘ついても仕方ない。
チャレンジすることはとても大変なこと。
覚悟がいるんだよね。
良いエンジニアの定義を考えている。
自走しているエンジニアは良いと思う。
仕様待ちじゃない、誰かのアーキテクチャの決定を待たないなど。
たしかに!と思ったけど自分は潰されてきたなぁという思いを呟いたら、
結構な数のリアクションが。
やっぱりみんな同じような経験があるのかなぁ。
自走するエンジニアは良いエンジニアだと思うけど、
— FORTE (@FORTEgp05) 2019年2月5日
組織がそれを望むかはまた別なんだよね。
言われたことしかやって欲しく無い組織では、
自走するエンジニアは悪になる。
そこから抜けるか、組織を変えるかはそのエンジニアの自由だけど…。
個人的に時間は有限と思うので抜けたいなぁ。
#EMFMM
適切な権限委譲と信用があればITエンジニアは勝手に自走してくれると思うし、
してくれないITエンジニアはコーチングしてあげれば良いと思う。
対して受ける側としては、逃げずにちゃんとやり遂げるのが大事だと思う。
それは失敗しないことではなくて、投げ出さないこと。
やるとなったら上司だろうが社外だろうが巻き込んでやっていく姿勢が大事だと思いました。
メルカリのプロダクトを良くしたい、と言って入ってくる人が多い
これ、ちゃんと社外に良くしていることを発信しているからこそ、
そう言って入ってくれる人が多いんだろうなと思いました。
というのもAndroidアプリ設計パターン入門という本で、
JP版のAndroidアプリの技術的負債を返す話や、
メルカリUS版のAndroidアプリをフルスクラッチでリニューアルした話が掲載されていました。
メルカリさんではそういう考えが、文化として定着してるんだなと思います。
すごい。
ここから収録外のお話
メルカリが目指しているエンジニア組織について
メルカリが目指しているエンジニア組織は、
メルカリだけでなく一般的に強い組織を作れるのを目指している。
「もっと良い方法を聞きたい」という事か自然に出てくるのがすごいと思いました。
メルカリさんでCTOやってるのにまだ学びたいってことだし、
それだけ開発は難しいってことなんだなと。
他にもいくつか話題があったので、ぜひ他の人の感想や、
ハッシュタグ#EMFMMでご確認くださいー。
重大発表
重大発表は個人スポンサーや企業スポンサーを通した、
EM.FM支援制度を始めるということ。
個人的に文字起こしは非常にありがたいので、
活用していきたいと思います!
EMFMMでも発表させていただきましたが、EM FM公式応援団(スポンサー制度)を始めます。
— ゆのん@EM.FM (@yunon_phys) 2019年2月5日
EMFMをより広めるために、より高品質でお届けするために、持続可能とさせていただくために、いただいたお金を使わせていただきます。#EMFMM #EMFM
懇親会
正直、公開収録に参加したかっただけなので、
懇親会はどうしようかなぁと思っていました。
自分はEMではないですし、
すでにマネージャーやっている人にマネジメントやりたいです!と言ってもあまり盛り上がらなさそうですし…。
(やればいいじゃんで終わりそう)
なので新しい人と話すでもなく、
ついつい知り合いと公開収録の感想などを共有していました。
ですが、何人かから「#engineers_ltで登壇されてましたよね?」とか、
名刺交換していているとこを見て「FORTEさんですよね?」とか、
「RSGTでお会いしましたよね?」と声をかけていただきました。
また知らない人でも名刺交換すると「あ!FORTEさん!」と言われたり…。
ありがたい!
別に有名になるために何かをやっているわけではないですが、
人の縁というのはときに非常に大きな力を生み出す事があるので、
本当に大事にしていきたいと思います。
(そのわりにはRSGTで!と言われた人のことは忘れていましたが…汗)
そんな感じで懇親会ではよなよなエール片手にピザや恵方巻き、記念ケーキなどを食べながら楽しく過ごさせていただきました!
ゆのんさんにマネージャーになりたい人向けの話もしてほしいとお願いしたので、
いつかEM.FM本編で取り上げられるといいなぁ。
おわりに
というわけで、非常に楽しい公開収録でした!
公開収録というイベントや懇親会もさることながら、
やはりEM.FMというPodcastが面白いのが一番の理由だと思います。
ゆのんさんも仰っていられる通り、
マネジメントによって世界が変わるということを私も信じています。
それはシステム開発だけでなくこれからの社会、
ひいては世界も同様だと感じるくらい大事だと思っています。
私自身はマネジメントをしているわけではないですが、
その力を信じている一人としてできることをやっていけたらと思っています。
最後に宣伝です!
平成の情シスおかしんさんのご厚意により、
技術書典6で技術書の頒布ができることになりました。ありがたい!
私は「はじめる技術 つづける技術」というタイトルで、
何かを始める時、続ける時の工夫や事例などを書いたノウハウ本を出します。
おかしんさんはゼロトラストアーキテクチャについての本ということなので、
こちらもぜひよろしくお願いします!
ブース番号などの詳細は決まり次第、告知していきます。
またハッシュタグ#はじめる技つづける技術でもいろいろ呟いていきますので、よろしくお願いします!