青空な日々

ITエンジニア関連で興味あることをアウトプットして共有したいブログ

【ふりかえり】#技術書典 17にサークル参加した感想【戦利品の感想】

はじめに

現在も開催中ではありますが、技術書典17の感想記事です。 以下のような内容が含まれております。

  • オフラインにサークル参加
  • 2冊の新刊(どちらも物理)
  • 頒布数や収支
  • 印刷部数の考察
  • 表紙は依頼できないが素材なら依頼できる!
  • 前回16のふりかえりをどう活かしたか
  • 17の反省
  • 戦利品の感想

後日(いつ?)Podcastで感想を喋る予定なので、興味あればぜひ!

目次

頒布数や収支

どうやら一部界隈ではこれが一番気になるらしいので、最初に結果公開しておきます。

前提

  • 印刷所
    • ねこのしっぽ
  • 印刷部数
    • 40部(+予備で1部) * 2 = 82部
  • 印刷費用
    • 15,040円 * 2 = 30,080円
  • 頒布単価
    • 600円(現金では500円)

頒布数

2024/11/12夜現在

オフライン会場 物理(紙の)本

タイトル 頒布数
アンチパターンから学ぶコミュニケーション 35
Micronautで入門!実践!サーバーサイドKotlin 12
合計 47

オフライン会場 電子

タイトル 頒布数
アンチパターンから学ぶコミュニケーション 1
Micronautで入門!実践!サーバーサイドKotlin 0
合計 1

オンラインマーケット(電子のみ)

タイトル 頒布数
アンチパターンから学ぶコミュニケーション 16
Micronautで入門!実践!サーバーサイドKotlin 4
合計 20

オフライン会場での時間帯別(かんたん後払い決済のみ)

現金決済はメモしてないので、かんたん後払いの履歴から掲載

時間帯 アンチパターン Micronaut 合計
11:00~12:00 7 1 8
12:00~13:00 6 3 9
13:00~14:00 10 3 13
14:00~15:00 8 1 9
15:00~16:00 1 1 2
16:00~17:00 0 2 2
合計 32 11 43

収支まとめ

約3万の印刷代に対して、オンラインマーケットも含めれば手数料20%を加味してもギリギリ印刷費がペイできています。

が、後述している通り今回はイラストレーターさんに素材イラストを依頼しているため、 その分を含めると足が出ています。
しかし、素材は今後の新刊でも使用可能という契約で描いて頂いたので、
素材イラスト代の回収自体は今回だけで考えなくても良いです。

そのため、まとめるとギリギリ印刷代は回収できた、というところでしょうか。

あくまで可能性として、ですが・・・
新刊がMicronautだけだった場合はもっとマイナスになっていた気がします・・・。

印刷部数と考察(2024/11)

さて、今回も新刊1冊につき40部で印刷しました。

これの詳細は前回と変わらず、在庫になってもどうにかできるラインとして40という数字にしています。

来年1月の技書博にも出るのでもう少し印刷しても良かったかなと思いますが、
結果としてMicronautはメッチャ余ったので40部で正解だったなとも思っています。

しばらくは40~50部くらいで、ほそぼそと活動していくことになりそうです。

技術書典自体は一般参加者の人数が増え続けているようですが、それでもコロナ禍前の1/4くらいです。
そう考えると私のような弱小サークルが200部のような刷り方は少なくともしばらく、下手すれば二度とできないかもしれないですね。

ちなみに前回と比べると印刷費が2,000円ほど上がっています。
この物価高の時代ですから文句を言うつもりはありませんし、むしろ皆で給料上げていこうぜ!という考えなので全然いいのですが、
同じ年の春と秋でこんなに値段が変わるとは思わなかったので驚きはありますね。

表紙に使用する素材イラストを発注する

イラストレーターさんに表紙を発注したいが費用回収が…と言っていた問題の解決案として、
表紙全体ではなく一部の素材のみ依頼することを思いつきました。

これなら相場3万円~となる依頼費用が、5千円~くらいになります*1
相場としてはアイコンを描いてもらうくらいの感覚です。

当然、表紙全体のデザインなんて依頼できないですし、表紙全体を覆うような等身の高いイラストやタイトルデザインなども無理です。

それでも、イラストレーターさんによるイラストが1点あるだけで印象がだいぶ違います。
以下は素材ありとなしの表紙を比べたものです。

  • イラスト素材あり

techbookfest.org

  • イラスト素材なし

techbookfest.org

パッと見た感じで印象が変わるのは私だけでしょうか?

個人的にはかなりお気に入りですし、良い落とし所のアイディアを思いついたなと思います。

参考までにイラストレーターさんへの依頼内容のイメージをおいておきます。
これはあくまでイメージであり、この通り依頼すれば問題がないものではありませんし、最良とも言いません

もっと良い依頼文があればぜひフィードバックいただけると幸いです。
(なお、相手のイラストレーターの方はメチャメチャ身近な人なので多少砕けた表現になっていますし文章で依頼する前に口頭で一度相談しています)

・依頼概要
 ・表紙に掲載するディフォルメキャラクターのイラスト素材
・フォーマット
 ・ファイル形式
  ・PNG(背景透過)
 ・サイズ
  ・幅30mm、高さ21mm(約1071px、757px)
   →A5表紙の1/10のサイズを想定、素材なのでこちらで適当に調整します
 ・カラー
  ・RGB
・依頼内容詳細
 ・イラストのイメージとなるような参考画像
 ・希望するポーズ
 ・サークル名の有無
・金額
 ・xxxx円〜yyyy円希望
 ・もちろん上記以上でも可能なので要相談でお願いします、この金額は叩き台です
 ・支払いはKyash、現金、振り込み、Paypayのいずれかで(それ以外でもOK)
・希望納期
 ・MM月DD日(日)23時59分まで
・使用条件
 ・もちろん許可なく改変はしません。
  ですが、サイズ変更、背景追加、反転はします
 ・今後執筆する技術同人誌の表紙(裏表紙)に継続的に使用する可能性があるが、支払いは最初の1回のみ

前回のふりかえりをどう活かしたか

前回サークル参加した際のふりかえりをどう活かしたか、ふりかえりしてみます。 fortegp05.hatenablog.com

養生テープ(などのグッズ)は1個でいいし、前回使わなかったものは持ち込まない

これは事前(前々日~前日)に見直していらないものは持っていきませんでした。

具体的にはガムテープや、使っていないポップスタンドなどです。

「やはり持ってくればよかった!!!」ということは特になかったので、継続して不用品は減らしていこうと思います[Keep]

ポスタースタンドのポスターは両面あってもいいかも

これはもうそのまま、お品書きを2枚印刷して両面に掲げました。

特に効果計測はしてないですし、実感するような出来事もなかったですが、
手間も費用もたいしたことないので継続していきます[keep]

見本誌用のスタンドは安定した物にする

こちらはダイソーで買ったものに交換しました。

結果として見本誌を置こうとして倒したり落としてしまう、という事象が一度も発生しませんでした。
また金属製からプラスチック製になり、かさばるようにはなりましたが軽くなりました。
100円で得られた効果としては大満足です。[keep]

電子のみでも見本誌は用意する

こちら、コンビニで印刷してすべての既刊について見本誌を用意しました。

結果として体感ではありますが、既刊の頒布数が増えた気がします。
また立ち読みから興味を持って話を聞いていただけるということもあり、用意してよかったなと思いました。[keep]

ただ、表紙がカラーだからと全ページカラー印刷したところ1冊1,500~3,000円くらいかかってしまいました…[problem]

どう考えても表紙だけカラー印刷し、本文は白黒でよかったのですが、PDFを作り直すために一度帰宅するのが面倒で「金で解決するのなら(してない)!!!」と言わんばかりにコンビニのコピー機に500円玉を投入し続けていました。
次回からちゃんと表紙はカラー印刷、本文は白黒印刷にしたいと思います[try]

立って声掛けする大事さ

これは今回も実感していました。

というのも、前述した時間帯別の頒布数を見ると、15時以降はカグッと頒布数が減っていると思います。
これは単純にあいさつ回りで離席していたのと、ブースにいても声掛けを止めたからです。

ちょうど15時過ぎにコミュニケーションが予定数頒布でき、残り時間をどうがんばってもMicronautが完売する可能性はなさそうだったため、声掛けをやめました。
なんなら最後の30分~1時間弱は、一般参加で来ていた知り合いのサークル主と雑談していましたw

とはいえ、立ち読みしてるときに声をかけられるのを嫌がる人もいます。
Twitterで前回の感想ブログを声掛けで頒布数に有意な差が出るとの一例として取り上げて頂きましたが、その際に声掛けが嫌という話もされていました(すいません該当ツイートが見つけられず…)

かくいう私も美容室や服飾店で店員に声かけられるのが嫌なタイプですw

それでも、自分が興味ある技術について話すのは大好きですし、今回もずっとJavaをやってきて今もJavaをやってるけどKotlinって何がそんなにいいの?という人にKotlinの魅力を布教することができ、最終的に「すごく良い話を聞けた」というお礼とともに名刺を頂くことができました。

私としては声掛けされるのが嫌という人がいるのは承知の上で今後とも続けていきたいと思います。
これは頒布数を伸ばしたい以上に、自分の好きなものを食らっていけ!という同人誌としての矜持だと思うからであり、そういった「営為」こそが無くしてはいけないものだと思うからです。[keep]

ステータス表示(技書博のグッズ)

これは今回も大活躍でした。[keep]

正直よく分からん硬いクッションや手ぶら参加グッズを無料で配るより、こっちのほうが全サークルにとって有意なのでは?と思っていますw

今回の反省点

異なるジャンルの新刊を用意するな!

これに尽きるところです。大反省。

今回の新刊はコミュニケーション本と、MicronautでサーバーサイドKotlin本でした。

ここまで読んだあなたにお聞きしますが、Micronautを知ってますか?

恐らく9割以上が知らないと答えるでしょう。なんなら読み方もわからないでしょう(まいくろのーとって読みます)
そんな得体の知れない技術の本を買うなら、コミュニケーションという誰でも分かる本を買います。
誰だってそうする。僕だってそうする。

これはMicronaut自体がどうこうではなく、Micronautをコミュニケーションと並べてしまった私の浅慮を問題にしています。
どう考えてもMicronautを扱うならそれ一冊で行くべきでした。
もしどうしても2冊書きたいならMicronautで入門編と実践編のように2冊にするべきでした。

結果としては一目瞭然、頒布数が物語っています。

個人的に今回執筆したことでMicronautが大好きになったので、この良さを伝えられなかった自分の至らなさが不甲斐なくて、申し訳なくて…。
そのため、次回の新刊はMicronautの良さを全力で伝えに行くことを考えています。
無料の冊子を作ってでも宣伝していきたい気持ちです(今のところは)[try]

その他は特に思いつかなかったので、前回の反省を活かしつつ無難にできたと思います。

逆に言えば、新しいことをやれていないというこはありそうなので、次回は何か新しいことを考えたいですね。

戦利品の感想

オフライン会場の戦利品(このあとオンラインマーケットでも買いました)

なお、各本の詳細な感想はPodcastで喋る予定です(だからいつ?)

味噌とんトロ定食 | バイアスに気づいて、うまく付き合う

裏表紙に味噌とんトロ定食さんのサークルロゴが付いてるのいいなぁと思ったので、次回の新刊ではマネリスペクトしてオマージュします!

小沢あや | 「ポッドキャストをやりたい!」 と思ったらまず読む本

ワンストップPodcastというサークル内の問題児となってしまった合同誌に深く関わった身としては、技術書典でPodcast本が出るのが非常に嬉しかったです。

とはいえ、いろいろとバイアスがあるなぁというのはあったので、そのあたりはPodcastで喋りたいと思います。

Posifro | Kotlinで芸術を創る-OPENRNDR入門-

リプで教えてもらいましたが、オープンレンダラーと読むそうですw

これは試してみたいのよなー(なお時間)

Helper function | SESのほん 試食版

モヤると書いたのは批判的な意味ではなく、もっとSESを伝えるのによくできるのに!もったいない!的な謎の上から目線でした、ごめんなさい。

なお、リプ頂いたとおりPodcastのゲストに来ていただけるので、そのあたりは音声でもいろいろ喋りたいと思っています。

SIer、自社サにいる人はSES(準委任契約)のITエンジニアについて、もっといろいろ知ってほしいとせつに思います。
(特に発注側になる機会が多いSIerの人はマジで勉強して欲しい…いくら労基法でも法は法なんですよ…!?)

かーでぃらぼ | 大自然の中心でコーヒーをいただく

技術書典繋がりでTwitterで絡んで頂いた結果ガンダムLTに登壇させていただくことになったので個人的にご挨拶したかったのと、コーヒー大好きなので。

めんだこ | 24年度新卒 エンジニア クックブック

今どきの若い方はITエンジニアに対してどう思っているんだろう??と思って、サークルブースご挨拶した際に購入。

本当に最近の若い人はみなさん優秀だと思います。おじさんもまけてられない…。

株式会社ヘンリー | 電子カルテの開発を支える技術 ~ モダンな技術で再発明する ~

しゅういちろさんにサーバーサイドKotlinならヘンリーさんも書いてましたよと教えて頂き、サークルブースでご挨拶&立ち読みしたらメチャメチャ良い内容だったので即買いしましたw

これ、サーバーサイドKotlinに興味なくても、プロダクト開発全般に刺さる無いようなのでぜひ読んで欲しい…!

URAMASU | 鍛錬するとコードレビューがループする 〜へーしゃの技術戦略室室長が語ったコードレビューの在り方〜

この本を読んで、もしかしたらコードレビューがうまくなるには結局どうしたらええんや!!?と思われた方もいるかも知れないですが、答えは書いてあります。

そう、鍛錬です。

銀の弾丸というか、近道はないということですね(自戒を込めて)

なお、無料なのでありがたくダウンロードさせていただきましょう。

AI声づくり技術研究会 | はじめてのドット絵生成

Twitterのテキストで生成AIと書いていろいろご迷惑をかけるとイヤだったので、詳細は音声でと思い淡白な感想になってしまいました…。
(そういう空気になっているのもどうかと思うのですが…)

Lettuce Yogurt | 令和の新卒エンジニア

事前にPodcastで気になる本としてあげていました。

そうしたら、令和の新卒ITエンジニア本がもう1冊あったので驚き。

本当に最近の若い人はすごい(僕が新卒のとき技術同人誌なんて知らなかった…)

comiLABO | 精神を壊してからの働き方 双極症編

オフライン会場で、自分のサークルブースの対面にいらしたのでご挨拶に行きたかったんですが、行けなかったので電子で。

とても良い内容だったので、本当に老若男女問わず全員に読んでほしい。

次回以降の新刊ネタ

忘れないようにメモしておこう(=誰か書いてくれてもいいのよ?)

  • MacJavaをやる本(令和版)
    • 意外にMacJavaをやる記事がなかったので自分の勉強用に書こうかなと
  • Podcastを技術同人誌にする
    • このツイートのやつ
    • あと自分のPodcastが100回を超えたのでファンブックとして、宣伝も兼ねて書いてもいいかなぁとか
    • ローカルで文字起こしとかやって、(あくまで個人利用として)Podcastのエピソードを本にするとか
  • アラフォー健康本
    • ITエンジニアとして生きる技術で一番大事なのは健康と書いたので実践したことをお伝えするのも悪くないかなぁと(絶賛リバウンド中…体型というかガタイがガチムチ方面によくなった)

おわりに

勢いで書きましたが、9,000字を超えてますね。。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
謎に飛ばしてここから読んでいる方もそうでない方も、せっかくなので弊サークルの技術同人誌を見ていってください。

techbookfest.org

技術書典17の新刊は以下の2冊です。

techbookfest.org

techbookfest.org

Micronautは物理(紙の)本の通販あります。

booth.pm

通販以外でも、在庫がある限りは技術書典や技書博で頒布していきます。
直近だと来年1月の技書博11ですね。

なにとぞよろしくお願いします。

というわけで、技術書典17ふりかえり・感想ブログでした。

それでは、次回の技術書典18でまたお会いしましょう!!!

*1:価格はイラストレーターさんによるので個人的な相場感の話になります