青空な日々

ITエンジニア関連で興味あることをアウトプットして共有したいブログ

#JBUG (東京#9) 春の新ネタ プロジェクトマネジメント

はじめに

2019年4月4日(木)に「#JBUG (東京#9) 春の新ネタ プロジェクトマネジメント」に参加してきました!
「ブログレポート書く枠」で参加したので、そのレポートを書きますー。

jbug.connpass.com

参加目的

Backlog World 2019 -プロジェクトマネジメント×働き方改革- |の基調講演の話を後から知って、
JBUGってBacklogを使用していなくても参考になりそう!と思ったのがきっかけです。

私はBacklogを使用したことはありませんが、
プロジェクトマネジメントについて事例を聞いたり勉強になりそうということで参加を決めました!


目次


感想

開始の挨拶

会場ではお酒を含めた飲み物や、ピザとナゲットが提供されていて嬉しい限り!
スタッフの方も気さくで話かけやすいし、
すごく良い雰囲気でした!

スポンサー

会場は富士通クラウドテクノロジーズさん。
フードはヌーラボさん。

JBUGの説明

Backlogはもちろんのこと、
プロジェクトマネジメントについて共有したりハックしたり。

マスコットキャラ

ジェイビーという名前。
今回が初お披露目!
バグーとかバグロちゃんは「バグ」がITエンジニア的にツライので…w

会場説明など 富士通クラウドテクノロジーズ様より

勉強会の会場を貸し出す活動をしている。
スライドが勝手に進んでいくw
自分で作ったわけじゃないのでよくわからないとのこと。
パワポの機能だったのかな?

この会場、トイレいく時にカードが必要なのはちょっと辛いけど、
運用回避できるレベルなので問題ないと思います。
スクリーンが2枚あったり、広くて綺麗でとても素晴らしい会場だと思いました!

ニフクラ Hotoba(β)リリース!
コンテナ(k8s)のマネジメントサービスだそうです。

開始の説明はここまで。
司会のbeppuさんの進行が安定しすぎていてすごい!


Session1

40万PV超・衝撃のフィクション?「大炎上プロジェクトを立て直した話をする。」の話をする
輝井永澄さん

資料は後から公開されるかも。

なんと作家の方!
シナリオライター、ゲーム業界でプランナー、ディレクターの人。

カクヨムで公開したフィクションのWeb小説がバズる。
「大炎上プロジェクトを立て直した話をする。」
あとはわかるな…?
(会場ではいろいろ聞いたw)

「大炎上プロジェクト」はなにがダメだったのか?
答え:なにからなにまでダメだったw

以下のような大量のなにからなにまでが表示されるw

  • Unityライセンスの稟議が却下
  • 8時間の定例会議
  • まだ契約は結ばれてない」がちょいちょい出てきて闇すぎるw

など。

一番の問題はなんだったのか?
答え:みんなが集まってなんとなく作っていた。
   数億円規模のブロジェクトで…。
   プロデューサーを筆頭にステークホルダーが複数いる状態みたいな。

では、どうしたか?

1.組織と役割をちゃんと作る。
プロデューサークオリティ、ディレクター開発、窓口情報共有にそれぞれ責任を持つ

2.会議の役割を明確にする

  • ブレスト
  • レビュー
  • 企画会議

みんながなんとなく会議に出ていると結果がぶれる。
「あとでかんがえといてー」みたいなことになり、結果だれも考えない。

3.ワークフローを作る 顧客を巻き込んでワークフローを共有する。
プロデューサーからのマイクロマネジメントを防ぐ。
プロデューサーの興味がないところは進められるようにする。

4.スケジュールを作る・メンテナンスをする クリティカルパスを明確にする。
大事なのはメンテナンスをすること。
サボると後からが辛い・・・。

5.概要書を作る 作った上で顧客と共有する。
作ったものをベースにする。

ここまで当たり前のことしかやっていない。
でも、当たり前のことを当たり前にやるのが難しい。

当たり前のことを当たり前にやらせるのがPMの仕事。
最低限守ることと、ここまでできたら嬉しいを提示する

当たり前を作るとはどういうことか?

人治主義的スタイルから、
法治主義的スタイルへ。

企画概要書がルール(例えば憲法みたいな)
たとえプロデューサーでさえ、このルールからは免れない。

プロジェクト参加者が「同じものを見る」ために、
「目指すべきゴール」と、
「ゴールへの向かい方」を、
仕組みとして具体的に大事。

このゴールは人ではない。
人に向かっていたら炎上のサイン。

質問

企画会議で保留・再検討になった場合に、どのような対応になるのか知りたいです。
※ある理由で保留されたため、そこを修正したら、また別のポイントを指摘されるのループを繰り返してスケジュールを消費した経験が・・・

前回ダメだった理由を次回のアジェンダに書いておく。
あとは個別に根回しにしておく。

法治主義スタイルにする時、反発する人や従わない人はどのように言い聞かせたのか知りたいです。

反発する人はその前の炎上でいなくなっていた(幸運)
最低限は守ってほしい。
細かい点を全て守ってほしいと言うと守られない。
その人がやれる最低限を合意する。
例えば終わったら声をかけてよ(言わなかったらちゃんと指摘する)

Session2

「Chatwork vs. Backlog:非エンジニア領域でのBacklog大活躍事例」
佐原英行さん

資料は非公開。

初登壇!
Backlogが好き。

初心者向けのBacklog説明会でいいなぁと思った。

JBUGが大好き。
でもプロジェクトマネジメントばかりで、たまにはBacklogの話をしたい。

京都イノベーション株式会社の稼働に登壇を入れたので宣伝したい。

自己紹介。
子供が4人!すごい。
固有名詞はマスクしてないので、資料は非公開!

営業の業務。
メールできた案件を現場にヒアリング。
結果がOKならアポをとる(アポもお金かかるのでちゃんと調べている)
メールベースなので埋もれたり、やりとりが面倒…。

なので最初はChatWorkで効率化を計った。
メールをコピペ、現場に連絡、Slackでリマインド、社長に連絡、リマインド・・・と遅い!

なのでBacklogでさらに効率した!
効率できた結果。

  1. 専用のメールアドレスでメールからのコピペを減らした
  2. Backlogで案件対応できるようにした
  3. 4日間〜無限から二日間1週間のレスポンスタイム短縮
  4. 関連資料をまとめられた
  5. 残件0件も達成!

すでに社内ではBacklogを使ってたので導入は楽だった。

今後。
マンションの管理組合でも使ってる。
Backlogで状況見える化を試している

あと、とあるイベントをBacklogで成功させたい。
だからここにBacklogを入れ始めた。

最後に非営利プランがあると嬉しい。

質問

導入で困ったりしたことは? 既存の管理アプリと二重管理になったりは?

社内への導入は楽。
無料プランなので、抵抗も少なかった。
既存の管理アプリは未使用なので二重管理にはならなかった。

Session3

Backlogがあるとき〜ないとき〜 プロマネ初心者マーケターが学んだ健全シゴト思考
小宮明子さん

ファーストリテイリングマーケティングをやっていた。
RFIDなどを使用したプロダクトを作っていた。

Subsclifeというサービス。
月額500円〜で新品家具の貸し出しサービスをやっている。
所有から利用へ。

最近のサブスクブームでは、ラーメンをサブスクするのもあるそうw

プロジェクトにおいて変わらないコト。
それは、お客様に良いサービスを提供するコト。

小宮さんの仕事のスタンスは、相手との共通点を見つけて楽しく仕事したい。
これは自分にもありそうだ。

エンジニアとの共通点はドラクエ
共通の話題を見つけた時のエンジニアの距離の詰め方がやばいw

小宮さんはアイディアと企画が得意。
エンジニアやデザイナーに対してアイディアを提供する時、
ワクワクを伝えたい。

マーケ・PRとエンジニア・デザイナーで理解し合えないコト。
タスクの粒度や優先順位。

すべてはお客様のため。
そのためにBacklogが使える。

Backlogで良いコト。

  • 親子課題で階層化。
  • 人に興味を持つ(アイコン)
  • チームでサポートできる(休みだったら代わりにやるなど、可視化される)
  • 過去のスレッドでやりとりが可視化される

プロマネの仕事はエンジニア・デザイナーの生産効率を最大化。
サーバントリーダーシップみたいな感じかなー。

エンジニア・デザイナーの人たちに対して意識していること。

  • エンジニア・デザイナーに火を付ける
  • 技術提供へ感謝する
  • 相手を知り、興味を持つ


重要なこと。

  • 組織図をまず完成 登場人物の把握
  • 対面でプロジェクトの趣旨を伝える
  • タスク可視化
  • 進捗の定例化は大事


感謝は大事。
これはプロフェッショナル関係ないよなー。

質問

Backlogのお気に入り機能は?

完了というステータスが好き。
重たい課題を完了とできて嬉しい。


LT1. 「BacklogWorld2019プロジェクト、会場担当のダンドリ術」西馬 一郎 さん

資料


ダンドリ(段取り)の話。

なぜ会場担当?
社員旅行の経験が活かせそう。
現場大事。

可能な限り、本番までに準備を済ませておく。
当日、余裕を持つなど。

下見大事。
レイアウト図など。

進めていくと担当外の課題も出てくる。
それをBacklogで課題化、巻き取る。
課題のお見合いがないんだろうなーBacklog便利!

LT2. SONODA Takehikoさん

資料。

www.slideshare.net


リーマンサット・プロジェクトのBacklog活用紹介。
リーマンサット・プロジェクトは民間の宇宙開発団体。

Backlog利用の課題。

  • スキル差
  • 運用ガイドライン
  • 広報とかは使っていない(開発にしか使えないと思われているのかも)

ワークショップをやってみた!
Backlog入門、Git入門など。
「これはいいぞ!」って物に対してちゃんと行動に移せているのがすごい!

最後にリーマンサットの広告。
私の趣味?
「宇宙開発」ですかね…?

かっこいい!

LT3. 鍋島理人さん

デブサミの元オーガナイザー!

実際にあるプロジェクト管理のお手伝いで悩んでいるコト。

とあるビジネスイベント。
SlackにBacklogを追加した。

問題というよりも、もっと良くできるのではないか?

BacklogとSlackがごちゃごちゃ。
Slackで依頼がくる。
タスクの具体化。

情報が様々なドキュメントに分散。
スプレッドシートやチャット・メールに分散。
スケジュールが追いかけられない。

ナレッジの蓄積化、形式化がしづらい。
属人化しがち。

これからの対策。

運用ルールを決める
チャットとタスク管理の分離
Wikiに重要なファイルやドキュメントの所在を書いてもらう
定例チェックの頻度を多く、そのかわり時間を短く

部外者が突然Backlogを!と言っても伝わらないかもしれない
気持ち的に負担になったりしてないだろうか?
ヒアリングと対話をするしかない。

ツール導入が正義ではなく、楽しくお仕事できる環境が大事。

おわりに

ゲームのディレクター、営業、アパレルのプロマネ
ITエンジニア以外の話を聞けたのは良い刺激でした!

個人的に学べた点を以下に挙げます。

  • 仕組みや考え方も大事だが相手や現場をよく理解することも大事
    輝井さんの法治主義スタイルの適用におけるプロデューサーの立場や、反発する人への工夫などから、
    押し付けではなく現場で上手く回せるように工夫していると感じました。
    また、小宮さんの仕事のスタンス「相手との共通点を見つけて楽しく仕事したい」や、 感謝は大事という点も同様に相手や現場を理解することが大事だと感じました。
    どんなに効果がある方法や考え方も、自分の現場に合わせて調整するのが大事ですよね。

  • とにかくやってみる
    佐原さんやSONODAさんの発表にあるとおり、
    改善したいことや伝えたいことがあれば動くということが非常に大事なんだと改めて感じました。
    課題や問題点を口にだすのは簡単ですが、解消に向けて動く人は(私も含めて)非常に少ないです。
    例えば、まずはChatworkを入れてうまくいかない点はBacklogで改善していく。
    伝えるためにBacklog入門などのワークショップをやってみる。
    これらの点は非常に素晴らしいと思いますし、見習わなきゃなと思います。

  • 悩みや知見は共有する
    鍋島さんのLTを筆頭に全体を通してそうですが、
    悩んでいること、うまく行かなかったことを含めて、
    悩みや知見を共有するのは非常に大事だと思います。
    共有することで新しい解決方法や考え方を得られたり、
    努力していくエネルギーが得られると思います。
    今回もたくさんのエネルギーが得られました!

良いやり方や考え方は、職業に関係なく共有されると現場が非常によくなると思います。
BacklogやJBUGがそのきっかけになっているのが素晴らしいと思います。
私自身もJBUGがキッカケでそういった話を聞けたので、素晴らしいコミュニティだと思います。
感謝!

最初にも書きましたが、
スタッフの方が話しかけてくれたり、
司会の方が盛り上げてくれたり、
非常に雰囲気の良い勉強会でした!

最後に宣伝

技術書典6で「はじめる技術 つづける技術」を委託で頒布します!

頒布場所はおかしんさんのサークル「おからぼ」、
サークル番号は「え18」です!

f:id:fortegp05:20190306101658p:plain


私は「はじめる技術 つづける技術」は何かを始める時、続ける時の工夫や事例などを書いたノウハウ本を出します。

おかしんさんはゼロトラストアーキテクチャについての本ということなので、
こちらもぜひよろしくお願いします!

サークルページはこちら!
ぜひチェックをお願いします!

techbookfest.org